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上演延期となりました。
<詳細>
アガリスクエンターテイメント15周年興行・第28回公演
『かげきはたちのいるところ』

4/29(水)〜5/10(日) @サンモールスタジオ
<公式サイト>
<公演延期のお知らせ|当ブログ記事>

クラウドファンディング実施中!
4/22(水)0:00〜5/29(金)23:59

<詳細>


2020年03月29日

昨今とRED・連合赤軍

不要不急の外出自粛。
禁止じゃなくて要請。

でも日本人は空気で察するし、じゃあやめるかってなるよね。
お店も閉めるかってなるしイベントも中止するかってなるよね。

無論、全員じゃないし強制じゃないし出掛ける人は出掛けるけど。
ツイッターでは、「お願いだから外出やめて」などのつぶやきも。

みんな、尺度が違うから、
みんなで同じ行動できない。
日本人だから協調性あるとか調和とれるとか、
本当はないと思う。
だって人間だし。
見えない敵・目の前で起きてるわけでもない事象にどう対処するかって、
そんなのわからないよ。
専門家や自治体や国のリーダーが何か言ってても、抑圧と感じる自粛要請に素直に従えないことだってあると思う。

「自分は大丈夫、と思わないで」
「みんな感染者だと思って行動して」
というのも、わからないよ。
知らないもの、こんな事態。
だから状況判断に差が出るのは当然じゃないかしら。
甘い考えの人も、そりゃいるさ。

まあ、昨日だかなんかに卒業式が中止になったにもかかわらず自主的に卒業式(?)的な集会をやって大学に集まり、夜は高田馬場で呑んだくれてロータリーで大騒ぎしてた早大生については、
ほんとにバカねぇとは思いました。
卒業生として残念です。

阪神の藤浪投手が検査で陽性で、
他の選手や同席してた方も感染してたというニュースが流れました。
志村けんさんもそうですが、遅かれ早かれこういった著名人の方々からも感染者が出るのは明らかだった。

で、そうなった時に、
「阪神のズサンさ」みたいなことで記事にされちゃうのが、チョットなぁと思ったんです。

いや、わかんないっすよ。
ほんとに阪神がテキトーだった可能性もあるし。

でも仮にそうだとしても、
こういう、新型ウィルスっていう、
特効薬やワクチンもない、初めての菌が相手なわけじゃないですか。
「密」を避けて行動して、ということが言われてたけど、
実践されてるようで全然実践されてないわけじゃない、この国は。

だから、「みんなも出掛けてるしまあ平気でしょ」って考えるのはそりゃ当然のことじゃない?

もちろん、そういうリスクを想定して先回り先回りで行動して社員などに早急に指令を出せてる会社とかのほうが、そりゃ優秀かもしれないし、そのほうがいいのかもしれない。

でも、最初のイベント自粛要請から1ヶ月以上経って、満員電車がずっと解消されなかったこととか、イベントばかり中止でオフィスには出勤停止要請がなかったこととか、
ていうかイベントも結局「要請」で自主判断に任せてることとか、
そして今になってジワジワと首を絞めてることは、
わたしは国の責任だと思う。

主に内閣と与党ですけど、国会全体の問題じゃないの。

って、こんな何処でも擦られ続けてるようなこと、しかもそんな具体的な指摘をしてるわけでもないぼやっとした批判書く必要あんのかい、
とも思うけど。
1ヶ月前と違ってもう怒りじゃない、
冷静にそう思います。
だから書けます。

どうせ踏み切るならもっと早く踏み切ってほしかった、いや今だって踏み切れてないと思うけど。
保障の話とか後手&後手で具体策もいまだになく、国民はつらい思いをしているだけ。

わたしはバイトもしてますけど、超ピンチです。
劇団だって、この状況は崖っぷちです。
演劇界の仲間たちも涙を流し堪えています。
大損害をくらっています。
アクションを起こしている人にみんながちょっとずつ支えられています。

お肉券とかお魚券とか、
ほんとバカみたいで笑っちゃいましたけど、
事実は小説より奇すぎるでしょ。
おもろすぎて実際笑えないですわ。

此の期に及んで総理の夫人がどーたらもマジでどうでもいいし「レストラン行くのが悪いのか」みたいな、その返答もさ、なんだよおもしろいねって思いましたよ。
お願いだから違うこと話してよ。
国民の税金で話し合ってんでしょ?

ううーんこんなことが書きたいんじゃなかった。
ほぼ殴り書きですごめんなさい。

わたしが言いたいのは、
感染してしまった団体とか人を責めるのはよくないと思うって話。
「コロナうつしてやる!!!」とかの悪意あるのはよくないですよ、そりゃ。

粗探しみたいな詮索とか、
憶測で悪い風に書いたりとか、
そういう印象操作みたいのやめませんか、っていう。
ウィルスなんだから原因は必ずあるでしょう。
感染者に罪はないよ。
ただの原因究明と対策を構築してくってのでいいじゃないか。

こういう状況でも出かけた人もいるでしょう。
いつでもできる用事の人も、今日じゃなきゃいけない人もいるでしょう。
でも、責めたくない。
これが正しい、これは間違ってるということを、
批判するにしても、
相手にかけてあげる言葉を選んでほしい。
言われて傷つく言い方をわざわざ選択して言ったりしないで。

ツイッターなんか見なきゃいいんだけどさ、
性分なのと、
劇団の仕事で今日はかなり見る頻度が高かったりして、
すごく、イヤだった。

知りたくないこと、知らないままならいいのに。
そうもいかない情報社会だなぁとも思うんだけれど。
何処かで断ち切りたいという思いもある。

***

『かげきはたちのいるところ』参考として、
漫画『RED』、映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を読んだり見たり。

内ゲバが加速し始めるところからオェッとなる。

「総括」が何かなんてほとんどの人が分からないのに、激しく総括を求める入山者たち。
この漫画・映画は、作中で「敗北死」したと呼ばれる人たちの足掻きに魅力を感じる。
「演じてるだろ」などと批判される天城の「行きたい、死にたくない」を始めとして、他の人たちの脱走、総括できない困惑など、恐怖に本音が勝った瞬間に「生き抜いてくれえええ!」と強く願う。
(なお生きれるかどうかはお察しの通り、ほぼ死ぬ)

でも指導部の北や赤城に全く共感を覚えないわけでもない。
北(映画、っていうか現実では森恒夫に該当)のことは嫌い。
だいっきらい。
ほぼ言ってることわかんないし暴力の筆頭格。
でも理想を語る時の強さとか、
誰かを批判する言い分に筋が通ってる時もあり、
全否定には至らない。
ただし本当に嫌い。

赤城(同じく、永田洋子に該当)は、
映画の永田洋子は嫌いなんだけど、
漫画の赤城はけっこう好き。
弱さを見せるところとかチャーミングさも時々あったり、いちばんは北に抗う・反対意見を言うところ。
北とやりあえるのはこの人だけなんだ、という、一種の安心感。

ただ、赤城も当然この暴力行為全般の中心人物には間違いなくなくて、
赤城および永田の目ざとさが、ホントに嫌よねぇ。
あと女性メンバーの「女性性」を尽く否定するくせに、森と永田が寝るシーン(事後)、

​大っっっ嫌いです​(笑)

あ、これは映画の話ですね。
漫画はまだそこに到達してない。

反して好きなのは、岩木、谷川、荒島あたり。
みんな暴力を担ってることには変わらないからその点は断固受け入れがたいですが、
ちょいちょい組織に疑問を呈してくれるのが漫画の中では読み進める活力になる。

しかし、この総括大好き集団(本当に好きでやってる人なんてほぼいないけど)、
漫画読んでるとスルーされてるけど大したこと言ってないやつとか、
ちゃんと言いたいことあるのにうまく伝えられないやつとかいて、

​超もどかしいんすよね。

重要なのは結局「言語化」の能力だと思いました。
あと言語化のスピード。

それなりに書物を読み、普段から難しい討論ばかりして、体制にも反対の声を叫べる人たちだから言語化は得意な人が多い。

大したこと言ってないのにスルーされてるのはなんでやと思わなくもないですが、
生き残ってるのは議論の得意な、言語化に長けた人たちだなと思う。

そういう人たちのほうが、思想的にも先進的だというのもあるけど、
結局言語が先か思想が先か、
みたいな部分もあると思う。
ニワトリかタマゴか、的な。

要は漠然としたイメージだけで活動してると批判されて、総括求められて言語化できないと粛清されるんですよね。

​​​結局その言語化出来なさについて、
「総括できてない」
「あなた自身が共産主義化できてないからよ」
などと猛批判をくらってるんだと思う。

だから、なんとか総括を上手くやれてる人達や生き残ってる人達は(いずれ死ぬにしても)、
それでけで凄いなと感じてしまう。
わたし、あの集団に絶対入れないし、
あそこまで過激な組織や左翼集団じゃないにせよ、きっちり自分の問題点と克服法を瞬時に理論立てて喋るって、自分には無理って思っちゃうのです。
そういう点で、すごいなと感心することもあります。

正直あの集団についてはやってること本当にダメだと思うので支持はできないけど、
「理想」そのものについては否定しない。
「手段」はマズいけれど。
それに、無我夢中で魂にしか正しさがなくなって外道なことをするのも、
その行動と理屈には賛同できなきけど魂だけなら共感できる。
赤木の昔話の「お前とバスケするの息苦しいよ」的な、集団内での魂の断裂、的な(スラムダンク)
その魂、熱意そのものだけなら、共感できる。

というわけで連合赤軍の話を通じて、
演劇やる時ってのはどうだろうか、
劇団ってのはどう在るものだろうか、
などに思いを致すことの出来る、
大変貴重な映画・漫画でした。
そしてこれからも勉強していきたい分野です。

暴力は今「ハラスメント」「虐待」という形でよくニュースになる。
だから、時代を変えても暴力はなくならないし、これからもきっとなくならない。
今は暴力を見過ごしたり、セカンドレイプといった、被害者への責任追及などの二次暴力だったり、
あるいはマイノリティへの差別だったり、
直接的ではない暴力が訴えられることが増えてきた。
殴る蹴るなどの肉体的制裁は現代では普通のことではなくなり、きっと昔よりは減ってるけど、
暴力の総数で言えば変わらないんじゃないか。

暴力による革命なんて現実的じゃないし、
自分の理想とすることもできない。
でも大きな不満や成し遂げたい目標があるときに、
或いは漠然としてるけど組織に属してるときに、
果たして連合赤軍の人たちを非難するだけで終わらせることが出来るか?
今学ぶこともあるはずなんじゃないか?

暴力はいやだ。
でも、もっと強く主張をしなきゃいけない世の中なんじゃないか?

そう自分に問いながら、日常を顧みたりしています。

だから、
漠然とはしてられないなってことを、思う。

まとまり悪くなってしまった。
ドロン。
posted by 熊谷有芳 at 03:32| Comment(0) | 日々徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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